パイナップルの芯(2021/03/17)
パイナップルを1玉買うと、芯の部分を食べるか、悩む。
子供のころは台所に入り込み、芯ならば先に食べて良いの許しのもと、パイナップルの芯の部分を貰いかじっていた。
味はもちろんパイナップル、だけどかなり繊維質。かみ切れないし、歯と歯の間にバラバラになったパイナップルの繊維の筋がはさまって、仕方なかった。
いつまでたっても口の方から消えてくれない。最後は結局、口の中に残る固いパイナップルの芯を丸呑する。
そんな食べづらさがあるのに、いつも台所でつまみ食いしていた。
そんな記憶が残っているからか、パイナップルの芯がすてられない。
かといって一度口に入れるとかなりの時間、咀嚼を繰り替えることになる。楽しみにしているパイナップルの芯以外にたどり着けずに、顎が疲れる。
さてどうするか。
冷凍してシャーベットにするか、クギが打てそう。フルーツの大量消費と言えばジャムか、パイナップルはジャムになっただろうか。お店であまり見たことないような気がする。
ジャムコーナではイチゴやブルーベリージャムに目を奪われて、見えていないだけかもしれない。が、そもそもあの芯が柔らかく半液体状にない様子が想像できない。
くわえて、理科の授業かなにかでジャムに出来ないフルーツの話に、パイナップルが入っていたような気がする。いやあれは、キウイフルーツだったか。
結局、頭の中では迷いつつ、切ったその場で口に放り込む。
まあ長くパイナップルを味わえるから、とりあえずよし。
そんなとき、お店でパイナップルの芯のドライフルーツを見つけた。そんな商品があるなんて、なんだかパイナップルの芯を好む同士を見つけた気持ちで購入。
見た目はスティック状の繊維の塊、やはり固いのか。
いや固くても芯は食べれるからと食べてみると、噛みちぎれる。しっかりと繊維の歯ごたえも残しつつ、前歯で噛みちぎれた。いつも奥歯でかんでいたのに。
世の中にはすごい食べ物があるんだな。どうやったらあの芯が、こんな美味しいものに。
食べ終わって改めて袋をみると、いろいろな食べ方の説明書きが。
試す前に完食してしまった。これは次回に、いや切ったパオナップルの芯をそのまま口に運ぶ人間には縁遠いかもしれない。そのままでもかなり美味しいし。
4週目くらいから試そうか。
やはり、パイナップルの芯は食べる部分だったのだ。
そして同じ思いの人がいる。そんなことに一人喜ぶ。
そういえば、最近お店で見るスナックパイン。
指で取れるとか、つまめるパイナップルとの説明があるけれど、食べる様子はどんなものなのだろう。とくに芯がどうなのか気になる。
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