梅と桜
どちらも春を代表する、美しい花。
そして梅干し、桜餅と美味しく変身して味覚をも楽しませてくれる、きれいな花たち。
そんなよく見て、よく食べる代表的な2つの花、見た目がそっくり。そっくりすぎて花の咲く時期が前後するくらいしか違いがわからない。
頭の中のイメージで2つの花を比べると
梅は雪解けて気温が上がっているけど、まだまだ寒い。梅以外にはあまり花を見かけない季節に咲き、先頭切って春を教えてくれる。
桜はポカポカ陽気の温かい日差しのなか、で日向ぼっこしながら片手にお菓子で歩く。満開から桜吹雪まで、時間的には短いがいろいろな表情を楽しませてくれる。
その程度。
けれども、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とのことわざがあるくらい、別物として語られる植物らしい。
どうやら、見た目がそっくりと思っていた花の付き方の違いからこの言葉が生まれたとのこと。
桜は枝の先端に花がつくので切ってしまうと花の数が減ってしまい、梅は枝の途中にも花が咲くため、逆に切って枝を増やすとたくさんの花をつけてくれる、知らなかった。花見だけではわからないものだ。
そして桜はあまり枝を切ってしまうと病気や虫に負けてしまうこと伝えることわざでもあるとか。結構繊細なんだ。
そんな梅や桜のお花見へ気軽にいけなくなって約1年。毎年花見に行く習慣がない人間だったが、でも、そろそろ外に出たくてソワソワが貯まるどことか、振り切っている。
そんな問題を解決、と最近テレビで話題なのが桜の盆栽。
盆栽って松などの「緑色の植物」というイメージが強いけれど、探すと桜も梅も盆栽がある。紅葉を楽しめる盆栽もあるなんて奥が深い。
桜の盆栽の写真を見ると、公園などに植えてある桜とはまた違う魅力がある。
背丈は縮まるけど花の大きさは変わらないからか、アンバランスさが楽しめそう。頭でっかちの魅力、と思いきや枝を伸ばしてスマートな桜があったり。盆栽っておもしろいんだな。
盆栽に手を伸ばしたことは一度もないが、うまく出来れば来年も、その次の年も花を咲かせてくれる、なんて魅力的なセールストーク。
まあ、うまく(あなたが管理)出来れば、ということでなので現実は厳しそうな気がするけれど。
これを機会に盆栽の世界に足を踏み入れるのもいいのかも。最初は写真集くらいで、水をやり忘れても枯れない盆栽からスタートということで。